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2012年12月31日

スロッテドヘッドギター作成中

今年、2012年、皆様お世話になりました。
ススキノ冬イベント特別版フリーギターは今日までです。

年末に「ラキボを追加」と前回書いてしまいましたが、間に合いません。

フリーで出したOタイプというのは、実は私が目標としている次のギターのボディサイズなんです。
前にも触れましたがジョーン・バエズが持っているO-45という、戦前に百数十本だけ作られたギターが、とてもかわいくて、気品もあって、鳴りも良いようで、リアルで欲しいけど絶対無理。
もちろん、近年でも新品が作られたようですが、新品でも160万円ぐらい?
せめてSLで気分だけでも味わいたいと作っています。
何が違うのかというと、ヘッドの形です。
クラシック・ギターのような2本の隙間に弦を巻くところがあり、ペグは下に向いてついています。
これを「スロッテドヘッド」といいます。



歯車が丸出しなのでとても難しいです。スカルプは苦手なんですが、やってみました。



そしてやっぱり、ここで悩む・・・。部品が小さすぎるので崩れる距離も近い。



何か方法があるかもしれないのでまだ試行錯誤中です。

このペグ周りを作るために徹夜してしまい、除夜の鐘を聞くまで起きていられそうにありません。
なので、ラキボ他、新作は来年まで持ち越し~;:

来年も宜しくお願い致します。
  


2012年12月10日

ススキノイベント特別版フリーギター

12月5日より始まりました「薄野雷武雪華ノ陣 弐千拾弐」←全部漢字で難しいな・・
音楽関係のライブ・イベントです。→ススキノライブ雪華の陣2012
詳しくは、オフィシャルブログ

年末に更に新作をラキボでとは言ってないんですが、オフィシャルブログに書かれてしまったらLB何か出さなくては仕方ありませんね~ww

この期間中限定で新作ギターをフリーで出します。というか、もう置いてあります。大晦日まで。
場所 薄野和音公園野外音楽堂


粉塵の2011百祭りに出したP-100に似ていますが、ボディは完全新作です。
ジョーン・バエズや森山良子が使っているO-45のたぶん戦前モノのボディ形状を参考にしました。
P-100はラリビーのP-09がモデルです。





ネック、フレット、ヘッド、ブリッジ、内部のブレイシングなどはP-100を流用。
下の画像はポジションマークをドットからスノーフレークに変更中。



今回はP-100の時には原因不明だった、何度直しても元に戻る表板プリム面の微妙な(0.1mmとかの)ずれを出さない工夫が見つかりました。XやY軸に180度回転させて左右対称形を作ってはいけないということです。これでぱっと見ただけではどこに継ぎ目があるのか見えないようになったはずです。
テクスチャのズレについても、編集窓では見えない小数点以下4桁以降の数値を設定しても現実にはちゃんと反映されることを発見しました。このへんは現物合わせとか目分量という領域で、本物の職人技の手作りに近いものがあるのではないかと思っています。
進歩したなーと思うのは、程度は中学生ぐらいではあるものの、方程式を考えて面合わせをできたことです。
サイズX,Yのシリンダーの中空がある%だった場合、別のシリンダーの中空92%の内面がぴったり同じカーブになるにはX,Y値をどう設定したらいいか、という問題でした。
まだこれは一部分にしか使っていませんが、他のカーブの面合わせも同じようにできるのではないかと考えています。
時間が押し迫っていたのでサイドはほとんど現物合わせで、いくら直してもびょこんと元に戻る「引き伸ばす」作業が嫌になり、テクスチャの1ピクセルの線にずれが出てしまったのは仕方がありません。

3種類彩色版になっています。
青は一番木目が透けて見えていて透明感があります。次が黒かな。赤はよく見ると木目がわかるぐらい。
今回初めてボディ縁周りのインレイとサウンドホール周りの細い線も追加しました。







百祭りの限定版同様、今回も2度と同じものは販売すらしません。これを元にした改造版は出すつもりです。
2012年、年末時点での、Namidame渾身の一撃をどうぞフリーで持って行ってください。
それから、これはMOD,COPY可です。改造自由です。
サウンド化ご希望の方は私に直接ご相談ください。

  


Posted by Namidame at 19:41Comments(0)イベント